君がくれた約束
―水曜日
私は会社が終わったら、速効家に帰った。
「で、何作ればいいの?」
「肉ジャガとハンバーグとカレー!」
「……。何?その組み合わせ…」
私は女性誌を取って来て、シュウに見せながら言った。
「ほら、見て?食べたい手料理ランキングの、1位・2位・3位なの」
「だからって…全部出しても喜ばないと思うけど」
「…そうなの?」
「じゃあ俺適当に作るから、倫子さんはその辺に座っててよ?」
「うん」
シュウが料理をする姿を見ながら、私は考えてた。
シュウとの生活は後1年半…。
ちょっと寂しいかな。
ちょっとだけね……。