君がくれた約束
―ピンポン
ほら、青木さんが来ちゃったじゃない…。
私はシュウを横目で睨みながら、玄関へと向かいドアを開けた。
「どうぞ」
「お邪魔します」
「道迷わなかったですか?」
「うん。メールに分かりやすく説明してあったから。いい匂いがするな」
何か凄くいい感じじゃない?
新婚さんみたい!
その時シュウが言った。
「あっ、初めまして。俺、弟のシュウです。今日出掛ける予定だったんですけど、ドタキャンされちゃったんで…一緒に御飯いいですか?」
そんな話し聞いてないし。
私……。