未練～だけどまだ愛してる～

ある日私は大空から呼び出された。

「俺、体は女だけど、頭の中は男なんだ。気持ち悪いって思うかもしれないけど、俺、唄が好きだ。付き合ってほしい。」

大空から言われた告白。言われる前からわかっていた、大空の心が男であること。そして私も大空が好きだということ。すごくうれしくて幸せだった。

「こんな私でもいいの？」

うるさくて、面倒くさくて、泣き虫な私。そんな私でもいいと、大空は言ってくれた。

ただし、この恋愛は誰にも内緒。二人だけの秘密の恋の始まりだった。

私たちはふつうの恋人達とあまり変わらなかった。デートもしたし、たくさん遊んだし、お出かけもした。エッチだってしていた。ふつうのカップルと同じだった。

いじめてきていた男の子たちも、大空の仲良しだったこともあり、止めるよう説得してくれた。私はほんとにいろんな意味で幸せだった。