未練~だけどまだ愛してる~
月日を重ね、喧嘩しながらも卒業までずっと一緒にいた。大空は公務員、私は大学生。遠く離れてしまった。

高校を卒業するとき、私は罪を犯してしまった。

「俺らこれから遠距離になる。たぶん医療が発展しても、俺らの子供は出来ないよ。だから、これを期に別れよう。」

大空は自分の気持ちを押し殺して、自分が犠牲になっても、私の女としての幸せを守ろうとしてくれた。まだまだ子供だった私はその提案を泣きながら断った。

「いやだ…別れたくない。子供なんていらないから、ずっと一緒にいたいよ…」

大空への好きな気持ちを殺すことができなかった私は、大空をもっと傷つけてしまうことになる。大空は傷つくことをわかっていながら「うん、わかった」と言った。
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