スケッチブックに描くもの
昼休み私は職員室へ。
部活の顧問のところに行き、交渉。あっさり許可を貰った。いざ男子テニス部顧問と思いきや、顧問同士の『いいですよね?』『いつでもどうぞ』という軽い会話で終わった。
気合い入れて行ったんだけど肩透かし食らった。まあ、いいや。上手くいったし。
待ちに待った放課後になり、部室へ道具を取りに行き、テニスコートを目指す。
「あ、あれ?」
彼はテニスコートにいなかった。ジャージ姿の一年生も二年生、三年生もみんな準備運動してる。キョロキョロ見回していると後ろから声をかけられた。
「おい、部外者は立ち入り禁止だ」
振り向くとガタイもいい背の高い多分三年生だろうテニスのユニフォームを着ている人がいた。
「あ、あの池本先生には許可をもらってます」
怖そうなんで、スケッチブックを目の前に見せる。そう、私はテニス部の絵を描くという理由でここに来た美術部員だ。せっかく来たのに彼がいないなんて。
「また……聞いてないが、仕方ない。怪我をされたら迷惑だ。おい! そこの一年!」
と、一年呼びつけてるしこの態度、間違いなく部長だな。なにやらベンチを指差し指示をしてる。
この部長だな、マネージャーを拒否したの。一年も二年も部員が多い、全員コートに立てないから、レギュラーなんかになれないのはマネージャー替りなんだろうな。
部活の顧問のところに行き、交渉。あっさり許可を貰った。いざ男子テニス部顧問と思いきや、顧問同士の『いいですよね?』『いつでもどうぞ』という軽い会話で終わった。
気合い入れて行ったんだけど肩透かし食らった。まあ、いいや。上手くいったし。
待ちに待った放課後になり、部室へ道具を取りに行き、テニスコートを目指す。
「あ、あれ?」
彼はテニスコートにいなかった。ジャージ姿の一年生も二年生、三年生もみんな準備運動してる。キョロキョロ見回していると後ろから声をかけられた。
「おい、部外者は立ち入り禁止だ」
振り向くとガタイもいい背の高い多分三年生だろうテニスのユニフォームを着ている人がいた。
「あ、あの池本先生には許可をもらってます」
怖そうなんで、スケッチブックを目の前に見せる。そう、私はテニス部の絵を描くという理由でここに来た美術部員だ。せっかく来たのに彼がいないなんて。
「また……聞いてないが、仕方ない。怪我をされたら迷惑だ。おい! そこの一年!」
と、一年呼びつけてるしこの態度、間違いなく部長だな。なにやらベンチを指差し指示をしてる。
この部長だな、マネージャーを拒否したの。一年も二年も部員が多い、全員コートに立てないから、レギュラーなんかになれないのはマネージャー替りなんだろうな。