スケッチブックに描くもの
すっかり昨日のことで気を取られていた。朝になり慌てる。
あ、あれ? スケッチブックどこ? ない! どこに忘れたんだろか?
ああ、時間ないし。まだまだ、ページがあったから新しいスケッチブックは用意してないし!
あーもう諦めて学校行くしかない。諦めた私は自分の部屋を後にした。
あーテニス部かな? 一度行ってスケッチブックないから帰るって言い出しにくいなあ。あの子達は今日もネットを用意してるだろうに。
ああ、どこだろ絶対テニス部まではあったんだから。
と一人昨日の自分の行動を思い出していたら、莉子が飛んできた。ん? どうしたんだろ?
「彼氏来てるよ!」
と教室の出入り口を指差す。わざわざ彼氏と言わなくてもいいのに。って! あれ! 涼はスケッチブックを持ってこっちにスケッチブックを振っている。あ、そうだ。慌ててた私は涼の部屋に忘れたんだ。良かった。涼に向かいながら今日も涼描けることに、そして涼のそばにいれることにホッとしてる自分に驚いていた。私がスケッチブックがなくてあれ程慌てていた理由を知って。
「ありがとう。探してたんだ」
「いいけど。テニス部からなら、俺の家までしかなくない?」
「あ、そっか」
「アリスって抜けてるなあ」
「うるさい。あ、中見た?」
ニタニタ笑ってる。どうせ涼ばかり描いてたよ。
「じゃあ、またお昼な」
私の頭をクシャっとして自分の教室に帰って行く。
「アリスにしては続いてるねえ」
席に戻ると莉子はそのまま私の席の前で待っていた。
あ、あれ? スケッチブックどこ? ない! どこに忘れたんだろか?
ああ、時間ないし。まだまだ、ページがあったから新しいスケッチブックは用意してないし!
あーもう諦めて学校行くしかない。諦めた私は自分の部屋を後にした。
あーテニス部かな? 一度行ってスケッチブックないから帰るって言い出しにくいなあ。あの子達は今日もネットを用意してるだろうに。
ああ、どこだろ絶対テニス部まではあったんだから。
と一人昨日の自分の行動を思い出していたら、莉子が飛んできた。ん? どうしたんだろ?
「彼氏来てるよ!」
と教室の出入り口を指差す。わざわざ彼氏と言わなくてもいいのに。って! あれ! 涼はスケッチブックを持ってこっちにスケッチブックを振っている。あ、そうだ。慌ててた私は涼の部屋に忘れたんだ。良かった。涼に向かいながら今日も涼描けることに、そして涼のそばにいれることにホッとしてる自分に驚いていた。私がスケッチブックがなくてあれ程慌てていた理由を知って。
「ありがとう。探してたんだ」
「いいけど。テニス部からなら、俺の家までしかなくない?」
「あ、そっか」
「アリスって抜けてるなあ」
「うるさい。あ、中見た?」
ニタニタ笑ってる。どうせ涼ばかり描いてたよ。
「じゃあ、またお昼な」
私の頭をクシャっとして自分の教室に帰って行く。
「アリスにしては続いてるねえ」
席に戻ると莉子はそのまま私の席の前で待っていた。