ぶきような想い



翌日

私が少しだけいつもよりウキウキしながら学校に行くとシオンは



女の子たちに囲まれてました











「シオンくん!聞いたよっ
なんであんな夏歩なんかと付き合うの!?」





「そうだよ!
あんなさばさばして女子力ない奴のどこがいいのよ〜!」











あ〜…私の言われようね

確かに、ブリっ子してらっしゃるあなた達より女子力ないですよ!


陸上で身につけたこの根性もありますよ!



私だってできるならもっと可愛くなりたいさ











「いや、俺にとってみればお前らなんか毛が生えた大根にしか見えねぇから」











ふ、フリーズ


みんなフリーズしたよ!



そりゃそうだよねっ!

可愛い子達に対して毛が生えた大根って…











「なによそれ!
あんなブスで背が高くてバカで女子力ない奴の方が毛が生えた大根じゃない!」











ごもっともですよ、はい





…と私が一人で少しショックを受けてると
シオンが私に気付いたようでにやっと笑う











「だって俺180以上あるし、こいつ170くらいだろ?丁度いいじゃんか
それに俺は俺と言い合えるくらいの女がいいんだよ」











そう言って私の肩に腕を回してくる




うわぁ…みんなの顔が怖い





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