ぶきような想い



「シオン、女の子に手はあげちゃだめだろ」











いつから見ていたのか…
春くんがシオンと女の子の間に入ってきて止めた











「あ?退けろ
こいつなんてどうなろうが知ったことじゃねぇんだよ」





「ダメだ
見ろ、夏歩も怖がってるだろうが」











春くんに指摘されてシオンは私を見る



私とシオンが目が合うと何故かシオンはクルッと女の子と逆の方を向く










「二度と関わるな
あと、怖がらせてごめん」











怖がらせてごめんは私と女の子のどっちに言ったのかわからない










「シオンくん!大好きです!」











シオンがどこかに消えるとき大声で女の子は言ったけど

見向きもしないままどこかに行ってしまった





その後女の子は泣いていて


春くんが後処理に追われたのは言うまでもない





< 120 / 263 >

この作品をシェア

pagetop