ぶきような想い



シオンに手を引かれてシオンの部屋だと思われる所に着いた



部屋に入るとシオンは鍵をガチャっと閉める




な、なんだか…こわい











「俺、束縛激しいか?」











思っていたより随分弱気で
少し戸惑う質問だった




なんでそんなに悲しそうな顔をするの?











「ううん!
もっと私が離れないようにしっかり捕まえて欲しいくらいだよ!!」









私がちゃんと目を見て言うとシオンは少しだけ微笑む



もっと、もっといつものシオンに戻って欲しい


私は離れないから…そんな顔しないで











「なんだよ、Mかっつの
まぁそれならいいんだけどな」











そう言って自分の隣をポンポンと叩く



これは、隣に行ってもいいんだよね?







ニコニコしながらシオンの隣に腰を掛ける





あ、そう言えば…





< 133 / 263 >

この作品をシェア

pagetop