ぶきような想い
「ごめん、忘れてた!
そう言えば婚約したね!」
私が笑いをこらえながら言うとシオンは真顔で続ける
「ったく。何忘れてんだよ」
「ごめんごめん!」
そんな私達を見て一輝くんは涙目になる
「そうだったんだ…
お幸せにね!!じゃあ俺先に部活行っとくから!」
そう一方的に言って部活へと行ってしまった
なんだこれ〜部活いきにくいな!!
「これ絶対誤解されたでしょ!」
「いいだろ別に
まぁお前なんて好きじゃねぇし婚約とか絶対ごめんだけどな!」
うわ!最後の一言余計!
何げに傷つくんだから…
「そ、そんなの私だってごめんだよ!」
でもまた強がっちゃう…
なんでこんなにぶきようなんだろ…
「おい、何泣きそうになってんだよ」
シオンはそういって私の顔をのぞき込む
え?泣きそう!?
そんな顔してないはずなのに!