ぶきような想い



どこ行きやがった


あいつ怒ったり困ったり不安だったり
悩みがあるとすぐ居なくなるんだよな



屋上に行ってもいないし











「くそっ!」











イライラして壁を殴るとうっすら血がにじんでくる





あの時やっぱり行かせなければよかった




今更後悔しても意味ねぇんだけど






とりあえず怪我したとこを何とかするために保健室に行くと











「これ」










"椎名"と書かれた上靴があった



椎名なんてこの学校に一人しかいない


ここに居たのか






俺はベットのカーテンを開けて寝ている夏歩を揺さぶる











「こんなとこにいたのかよ夏歩
起きろ」











ってか寝顔は無防備なんだよな




俺がずっと揺すっていると何かモゴモゴ言いながらようやく起きた





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