ぶきような想い
ぎゅっと抱きしめてくれるシオン
心地いいな…
とても安心する
気がつけば私はシオンに自分からキスをした
「な、夏歩?
大丈夫か?」
「大丈夫…
ごめんねシオン」
これでいいのかもしれない
あれはただの事故であって何でもない
だって私は紛れもなくシオンが好きだから
これで私が気を抜いちゃダメなんだ
輝樹くんとはなるべく距離を取るようにしよう
「俺は春と詩音みたいにラブラブした感じのカップルではないけど
お前とバカやって言い合ってってするのが好きだから」
急にそんなうれしいことをさらっと言ってのけるシオンはやっぱりずるい
「私も好き」
「知ってる」
これからも私はきっとシオンに恋をするんだろうな…
なんて思っていると
急に保健室のドアがガラッと開いた
「お前達は授業サボっていちゃいちゃとはいい度胸だな!!」
鬼のような形相で怒鳴ってきた先生
それからこってり怒られたのは言うまでもない