ぶきような想い
「いいじゃねぇかよ!夏歩でも!
俺はあいつ以外好きにならねぇ」
「お前の気持ちなんてどうでもいいんだよ」
親父の雰囲気が変わった
もう本当に後には引けない状況になってるのか…?
俺の気持ちなんかじゃダメなのかよ
俺だって人間なのにな
「好きじゃなくても結婚すればいいんだ
そうすればもっと会社だって安定する。
そうすればあの小娘もお前を忘れれる。
いいことだらけじゃないか!」
別れなきゃ夏歩にも手が行くんだよな
そんなのは許せねぇ
「明日までに何とかする。
今日まで自由にさせてくれ」
「やっとわかったか」
「……」
好きだからこそ離れなきゃいけない時がある
どこかで聞いたことあるな…
俺は心ではずっと
夏歩を思い続けるからな。