ぶきような想い
試練
翌日
私とシオンはシオン父にお願いするため支度をした
「親父、入るぞ」
「ああ」
深呼吸をしてシオン父のいる部屋に入る
そこにはシオンの婚約者(仮)のアンジュリナさんもいた
うわぁ…怖い…
すごくアウェイなとこに私来ちゃったよ〜泣
「大丈夫だ」
そう言ってシオンは手を繋いでくれる
たったそれだけだけどこんなにも安心してしまう自分って…
本当にシオンがいなきゃダメだなって思っちゃうよ
「俺は夏歩と絶対に別れねぇ!
アンジュリナさんには悪いけど俺は夏歩しか好きになれない」
シオンはお父さんに堂々とそう言った
その瞬間お父さんの顔は凄く険しくなった…
「そんなことが許されるわけないだろ!
そんなやつよりアンジュリナさんにしなさい」
「ふざけんな!
俺が一緒にいたいと思う奴は俺が決める!」
「ダメだ!お前は忘れたのか?あの約束を」
「っ…」
約束と言う言葉を聞くとシオンは急に黙り込んでしまった
え?なに?
あの約束って…なんなの?