ぶきような想い
[シオンside]
夏歩とキスして、夏歩は帰った
春達も連れて
これから俺はあのアンジュリナさんを好きにならなくちゃいけないのか?
いや、ムリだな
俺はきっとこれからもずっと
夏歩が好きなんだと思う
「入るぞ。
別れてきたからこれでいいだろ?」
「ああ
じゃあ1ヶ月アンジュリナさんを頼んだぞ」
「わかった」
1ヶ月か。なげぇな
なんか1ヶ月間日本で俺と共に生活してみるらしい
それで1ヶ月が終われば本格的な婚約になるのだそうだ
今は正式に婚約はしてない
お試しみたいなもんだからな
けどまぁお試し期間でも婚約に違いはない
俺はもう逃げられないんだ
本当はすごいむかつく。
こんなただの親父に逆らえないなんて
情けないにも程がある
「では、アンジュリナさん
こちらへ」
「ありがとうございます」
アンジュリナさんを自分の部屋へと通す
さっきまで夏歩といた
昨日夏歩とひとつになった
この部屋に…
俺、頑張るよ
ありがとな、夏歩
「シオン?こっちへ来て」
「はい」
愛のないキスなんてする意味がわからないけど
頑張ろう