ぶきような想い
[夏歩side]
昨日、家で思いっきり泣いた
そうすればきっと良くなるだろうって思ったから
でも意外とスッキリしないものだ〜
目が腫れるだけの行為になっちゃった
あのあと美香達には全部話した
そしたら美香もことちゃんも励ましてくれたし
私はそれだけでも幸せだって思えたし
今はそのおかげで学校にも来れるんだよ
って…席替えしてないから
シオンの隣だったーーーーーーーっ!!
幸いにもまだ来てないからいいものの
き、気まずい…
「おはーーー」
「きゃーっ!シオンくんおはよっ♪」
「おーす」
来てしまった…
…にしても普通だ
泣きはらした目が見たかったのに〜なんてね
「夏歩大丈夫?」
「美香…ありがと大丈夫!」
「夏歩ちゃん…目が…」
二人とも心配症だなー!
目が腫れてるだけで元気なのに
でも本当に救われる
「おー、おはよ夏歩」
「えっ!?」
急にシオンが挨拶してきたからビックリしてしまった
まさか声かけてくれるとは思ってなかった…
「えっ!?じゃねーよ
普通に"クラスメート"として言ったんだからな?」
なんだか…クラスメートって強調されたような気がする
やばいな、泣きそう
「そ、そうだよね!
おはようっ!」
明るく元気に
そしたらきっとシオンは今まで通りでいてくれると思うから…
私はそうするよ
「じゃーみんな席につけー」
先生が入ってきてホームルームが始まる