ぶきような想い




休み時間

さっそくアンジュリナさんにたかり始める皆



それにしても…綺麗な人だなぁ…






私もあれくらい綺麗だったらシオンと一緒に居られたのかな?






私がずっとそうやって考えていると
ことちゃんが私の眉間を突っついてきた











「シワがよってるよ?」





「え、ほんと?
やだなぁ…老けちゃうっ」











そう言って笑い飛ばしたものの気分は晴れない



あ〜モヤモヤする…











「夏歩ちゃん?詩音はいつでも味方だからね♪
つらいならつらいって言ってね!?」





「ことちゃん…」











嬉しい


ことちゃんはいつも静かに見守ってくれているタイプだったから
こうやって言ってきたってことはそれだけ私がひどい顔でもしていたんだと思う




でもやっぱり強がりな性格は治らない











「大丈夫っ!
私はずっと好きでいる!何があっても
それはいつになっても変わらないの」












今のは自分自身に言い聞かせた



私は何があってもシオンが好きだから
ずっと片想いしてるから



それでもし、戻ってきてくれたら…
嬉しいじゃん?











「そ、そうだよね…!」





「そう言えば…美香は?」











私がことちゃんに聞くと
ことちゃんは少し困ったように教室の端っこを指さす






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