ぶきような想い



「でも前好きだった人は何かこう…
うわ!優しい!好き!みたいな感じだったけど
シオンは優しいのか優しくないのかわからないじゃん!」









いや、別に優しくなくても好きなのは好きなのかもしれないけど…









「…ドキってする?
シオンくんに髪伸ばせって言われたときドキってした?
伸ばそうかなって少しでも思った?」





「えっと…なんかくすぐられるような嬉しさがあった!伸ばそうかなって思ってる!
今でも切ってないもん」









あんなこと言われたの初めてで…

今までずっと男の子みたいに短かった髪を伸ばし始めたんだもん









「うん、恋だよ絶対!
おめでとう夏歩♪」









そう言って微笑む美香をみてなんだかすごく嬉しかった♪







片思いなのにおめでとうって言ってくれる人がいるってなんかくすぐったいな♪






そうか…私はもうシオンに恋しちゃってるんだね♪










「ありがとう!
あーーー!明日から緊張しそうだよっ」





「大丈夫!今まで通りでいいんだよ♪
少なくとも今のところ女子の誰よりもシオンくんと仲いいのは夏歩だから!」





「そ、そうだったらうれしいなぁ♪」









ついに私にも久々の恋が始まりました!



ぶきようなりにがんばろうっ!





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