ぶきような想い




パンっ!!









私の頬が小気味いい音を出した











「っ!?」











私今…シオンにビンタされた…?





何でそこまでして止めるの?

何でそんな切ない顔してるの?



ねぇ神様、教えてください

私シオンのことがわからない











「俺だってお前が好きだよ!!
お願いだから切らないでくれ…綺麗な黒が見で綺麗な長い髪が好きなんだよ」





「……シオン…」











ダメだ


もう我慢の壁が壊れちゃった
限界が来ちゃった






私がその場で泣いてしまうと
シオンがそっとお姫様抱っこをして教室を飛び出した











「シオンさん!?」


「夏歩!!」


「夏歩ちゃんっ!!?」



「頑張れよシオン」











それぞれの呼びかけを聞きながら…





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