ぶきような想い
「ごめんなさいシオン
迷惑ばっかりかけて…」
こんな恥ずかしい体制だし顔が近いから
顔が熱くなるけど
でもちゃんと言うんだ
「私…シオンが好きでもない子とキスしない
好きでもない子に好きって言わないこと知ってるよ…覚えてる…」
「あぁ」
「でも…シオンはアンジュリナさんに言ったししたよね…私に気付いてたのに…
ごめんね。私ちゃんと吹っ切るから」
「……」
涙が邪魔だ
もっとちゃんとうまく話したいのに
「シオン…大好きだった
いや、今でも大好き。これからもずっと…」
「夏歩…」
シオンは私をその場におろしてきつくきつく抱きしめてきた
「俺もだ。俺もずっとこの先も好きだ。
確かに好きでもない子とそんなことしない」
ほらね?
私はちゃんと覚えてたよ