ぶきような想い
両片想い
残された時間
翌日
残り今日と明日
美香とことちゃんには言うべきだよね
昼休みに二人を呼び出して屋上へと向かった
「あのね、アンジュリナさんも本当は好きな人がいたけど諦めてたんだけど、私達をみて諦めたくないって思ったって…シオン父を説得してくれて…」
私がそこまで言うとふたりは目を輝かせる
「付き合った!?」
「許してもらえた!?」
「いや、許してはもらえたんだけど…
付き合わない状態で明日から何年間になるかわからないけどフランスに帰ることになったの」
「「え??」」
そりゃあ驚くよね…
私ですら驚いたもん
「しかも連絡も一切させないって
それでもし一人前になって日本に帰ってきた時
お互い好きどうしなら結婚させるって」
途端に二人の顔から笑顔が消える
「それ、ちょっとひどくない??」
「詩音もちょっとあんまりだと思う…」
ありがとう…きっと心配してくれてるんだよね
「でも私約束したから!
絶対にずっと待ってるって!」
私は二人にわざと笑顔を見せて見せる
「そ、そうだよねっ♪
詩音も応援してるよ!」
「あんたなら出来るよ」
「うっ…ありがとーーー!!!」
二人がギュッてしてくれたから
それまで我慢してた涙が一気に溢れ出して泣いてしまった
何故か私の涙につられてことちゃんも泣いてしまって
でも二人に言えてすこしだけすっきりした