ぶきような想い
そして長くて暑っ苦しい担当の先生の話が終わり、やっと委員会が終わった
長すぎ
おかげで部活終わる時間になっちゃったじゃん
今日は走りたい気分だったのにな
「部活行けないのか…」
窓から外を見ながら中原くんはそう悲しげにつぶやいている
「もうサッカー部も終わってるね」
サッカー部も終わって部員はグランドにはいなかった
…ってあれ?
なんでグラウンドみてたんだろ?
しかもこの少しほほえんでいる横顔は…!!
恋だ!!
「ねえ中原くん!
好きな人いるでしょ?」
私がそう尋ねると、中原くんは動揺したように慌て始める
「えっ!?いやあの!」
「いいことだよ♪何でもするから言っていいよ♪」
純粋に中原くんの恋が実ってほしいと思った
「え、えっと…」
「うんうんっ」
「陸上部の片岡さん…」
片岡さんって
片岡 茉凪(かたおか まな)ちゃん?
でもあの子って
「彼氏…いるよね?」
「……うん」
あぁ…中原くんは彼氏がいても好きなんだ
なんか切なくなってきた
「そっか…」
「いくら彼氏がいても好きなのは消せないから
ずっと好きで居続ける」
「うん!がんばれ!」
中原くんはいい人だ
なんか…弟に欲しいタイプ