ぶきような想い




それからまた半年近く経ち、
10月





正直毎日同じような日々が続いて
なんてことなく過ごしてます











「夏歩、本当にシオンくんから連絡ないの?」











今日までその話題はあえてみんな避けてきたけど、美香は思い切ってきた





いまだに好きなのは変わりはない
多分ずっと片想いでもいいから思い続ける




って…なんか中原くんみたい
なんてね











「こないよ」





「そっか」











連絡の"れ"の字もない

でもこれでも待ち続けるって決めたのは私だしね





このリュックが派手なおかげで
何人かに声かけられたりする度に思い出すけどね


ネックレスは絶対外さない











「好きでいることがつらくなったら
違う人とを考えてもいいと思うよ私は」











美香は私のことを思って言ってくれてるんだと思う



でも他の人と…なんて考えれない





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