ぶきような想い
月日が経つのは早いもので…
中原くんから告白されて1ヶ月が経ってしまった
つまりもう部活を引退した11月
「夏歩ちゃん帰ろー?」
「あ、うん」
やっぱり部活がないのが不思議な感じ
ずっと部活漬けだったからなぁ
「待って!椎名さん!」
「あ、どうしたの??」
よほど急いだのか中原くんの髪の毛は少しぼさっとなっている
「髪の毛、ぼさってるよ」
なんか可愛い小動物みたいだなぁなんて思いながらなおしてあげると
中原くんは顔を真っ赤にする
そこで自分がとんでもないことをしたと気づいた
中原くんは小動物じゃないんだってば!
何やってるんだか自分…
「ご、ごめんっ」
「いや、大丈夫」
こっちまで恥ずかしくなっちゃうじゃんっ
自分のせいだけども!
「あのさ、明日休みだけど…
一緒に遊び行かない?」
そうだったーーーーーー!!!
もう!何も考えてないよ!
「わ、わかった」
「ありがと!」
もうどうにでもなれー!!
私は腹をくくって明日のことを考えることにしました