ぶきような想い
って…ついたけど
そんな呼ばれたなんて気のせいだったみたい
人っ子一人いない
「いつになったら…迎に来てくれるの…」
悲しいよ?寂しいよ?
早く…早く…
私が一人泣きそうになっていると
急に後ろから口を塞がれた
「んっ!?んん!!」
え!?なに!?
なんなの!?
え!私殺される…??
あまりの怖さに腰が抜けそうになる
でもこれは女の人の手だよね
「あははっ
驚いたー?美香だよ」
「……美香と…ことちゃん」
私の口から手を離して意地悪く微笑む美香と
その後ろでにこって笑うことちゃん
「もー!びっくりしたよ!」
「そんな怒るなって」
「怒りたくもなるよ?」
そしてアハハっと笑い合う
「詩音と美香ちゃんと夏歩ちゃん誘って部活に顔出しに行かないか?ってことになったんだけど…行かない?」
「あ!それいい案!
行きたいっ♪」
ちょうど高校にも遊びに行きたい頃だったしね♪
「じゃあ行こっか♪」
そして三人揃って学校へと向かう
そうやって三人で行くのは卒業式以来だな