ぶきような想い




ガラッと教室を開けると
男子生徒が一人いた



あ、ちょっと悪いことしたな


なんて思って閉めようとすると
その子が話しかけてきた











「よぉ!元気だったか?」





「…は?」











馴れ馴れしい子


教室は電気がついてないから顔ははっきり見えないけど

制服着てるし私明らかに知らない子なんだけど…





それともことちゃんたち?



でも私のこと見てるもんなぁ











「だれ?」











私が警戒心を隠すことなく聞くと
その子は立ち上がり近づいてくる




身長高すぎでしょこの子











「誰って失礼な
俺だよ、シオン。待たせてごめんな」





「え?」





< 258 / 263 >

この作品をシェア

pagetop