ぶきような想い
ガラッと教室を開けると
男子生徒が一人いた
あ、ちょっと悪いことしたな
なんて思って閉めようとすると
その子が話しかけてきた
「よぉ!元気だったか?」
「…は?」
馴れ馴れしい子
教室は電気がついてないから顔ははっきり見えないけど
制服着てるし私明らかに知らない子なんだけど…
それともことちゃんたち?
でも私のこと見てるもんなぁ
「だれ?」
私が警戒心を隠すことなく聞くと
その子は立ち上がり近づいてくる
身長高すぎでしょこの子
「誰って失礼な
俺だよ、シオン。待たせてごめんな」
「え?」