ぶきような想い



「迷惑だからやめとけっていっただろ」









シオン…



そこまで言わなくてもいいのに…



こうなったらやけだ!!









「す、好きだよ!
私なんと言われようがシオンが好きよ!
別にいいじゃない!私の勝手だもん!」









言い切った


よくやった夏歩!自分に褒めたたえる





隣で美香と詩音ちゃんがびっくりしている









「やっぱりな
お前わかりやすい!まぁ思われとくわ」









思われとく。かぁ


じゃあ好きでもいいってことだよね









「なんで迷惑なのよ
私に好かれるのそんなに嫌?」









そう言うとシオンは隠す笑顔になる









「嫌いじゃねぇよ!
まぁ色々あるんだっつーの」





「そ、そっか!」









色々なんて気になる言い方されたら困る









「じ、じゃあ帰る!
行こ!美香、詩音ちゃん!」









そのまま私は逃げるように二人を連れて学校を出た





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