ぶきような想い



二人を連れて寄り道をする




ここに来るまでの間一言も話していない

何とも気まずい空気…









「ごめんね詩音ちゃん!
急にあんなことになっちゃって」









詩音ちゃんは何もわからないまま告白聞かされて連れられて…申し訳ない









「全然だよっ!
詩音こそ聞いちゃってごめんね…」





「いやいや!ほ、ほら!ふられたわけじゃないからそんな深刻な顔しないで♪」









本当は泣きたいよ

でもそんなことしたら本当にふられたみたいだし二人に迷惑かけちゃうもん!



まだごめんとは言われてない…
かすかな希望を信じるから









「夏歩」









急に美香が名前を呼び抱きしめてきた









「よく頑張ったね」





「美香…」









美香の暖かい気持ちと体温に包まれる


そんなことされたら我慢できないじゃん…





本当に美香は私が強がってるのわかってるんだもんね…





美香に抱きしめられていると涙が溢れてくる









「うっ…美香ぁぁ…
振られたも同然だよあんなこと言われたら
私なんで好きになったの…」









悲しいなぁ



こんな片想いしたくなかったよ…





美香はずっと抱きしめて背中をさすってくれる





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