ぶきような想い



「つ、付き合ってないよ!」
「付き合ってねぇよ!」









これはこれはなんだか嬉しい(笑)


付き合っているように見えたってことだよね?









「え?そーなの!?
てっきり付き合ってるかと思ったわ!
シオンと仲いい女子って珍しいからさ!」









春くんがそういうとシオンは私の肩を叩きながら笑う









「いやいや!こんなやつ願い下げ!
ありえねぇ〜こーんな強がりでバカでアホで素直の欠片もないくせに俺のことがだーい好きな夏歩なんてありえねぇーー」









うっわ!
ながながといいやがって!



しかも自分で好かれてるとかいうなよ!





おかげで春くんまで笑ってるじゃんか!









「あーシオンのこと好きなんだ!
物好きだねぇ〜!
まぁ夏歩は可愛いから二人お似合いだよ!」









物好きって…(笑)



いやまぁ自覚してますけどね?



こんなやつのこと好きなのは変だって





そりゃ喋ったことなかったらかっこいいから凄くいいだろうけど

いや〜口を開けば悪態ばっかり



どこがいいんだろうか?









「やめろよ春
夏歩とお似合いとか嫌だわーむりだわー」





「実際すごくお似合いだよ!」





「ないない!こいつが俺のこと好きだからそう見えるだけだっつーの」








そこまで言わなくてもいいのに!!





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