ぶきような想い



「は、春くん好きな人いるんだね!」









ことちゃんが春くんにそう言うと春くんは焦ったように笑う









「あ〜うん!」





「きっとうまくいくよ!
春くんが上手くいかないなんてありえないよ!」





「ありがとうね!」









ことちゃん…いい子だ




応援したくないだろうに…





私がそう思っていると急に春くんが私の手を掴んでくる









「ちょっといい?
借りるよシオン?」





「お〜煮るなり焼くなりしろ」





「了解!」









いやいや!了解じゃないから!!

煮られるの!?焼かれるの!?




ことちゃんと美香の視線が痛いんだけど!!





なんで私は連れていかれるのーーーー!!?






助けて助けて助けて!



春くんとそんなにまともに話したことなかったのに!!





シオンはもう自分の席についてるし!





これは観念してついていくことにしてあげましょう…





< 40 / 263 >

この作品をシェア

pagetop