ぶきような想い
「は、春くん好きな人いるんだね!」
ことちゃんが春くんにそう言うと春くんは焦ったように笑う
「あ〜うん!」
「きっとうまくいくよ!
春くんが上手くいかないなんてありえないよ!」
「ありがとうね!」
ことちゃん…いい子だ
応援したくないだろうに…
私がそう思っていると急に春くんが私の手を掴んでくる
「ちょっといい?
借りるよシオン?」
「お〜煮るなり焼くなりしろ」
「了解!」
いやいや!了解じゃないから!!
煮られるの!?焼かれるの!?
ことちゃんと美香の視線が痛いんだけど!!
なんで私は連れていかれるのーーーー!!?
助けて助けて助けて!
春くんとそんなにまともに話したことなかったのに!!
シオンはもう自分の席についてるし!
これは観念してついていくことにしてあげましょう…