ぶきような想い



「いるよ
すごく優しくて面白くて明るくて意外と強引でシオンなんかより性格はずっといい人」










これ完璧でしょ!!!



これ以上なんて言えって言うの?ってくらい完璧でしょ!






でも春くんはなぜか残念そうにする









「そっか…そんなにいい人なら俺、勝ち目ないじゃん」





「ちがーーーーーうっ!!」









私は勢い余って春くんの肩を掴んで叫んでしまった









「そうじゃなくて!!ダメだってわかってても押すのが男ってもんでしょ!!?
それだからことちゃんと上手くいかないのよ!!」






「ご、ごめん」









まったく…これだけ言えば通じるかな?

通じるといいんだけど…









「そ、そうだよな
夏歩も振り向かせるために頑張ってるんだもんな!俺も頑張らなきゃ」









一言余計だけど



まぁ…いいとしよう!









「うん!タイミング見計らって告白だね!」





「ありがとう、そうする!
シオンのことでなにか聞きたいことある?」









ふ、不意打ちっ



シオンのことで聞きたいことかぁ…





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