ぶきような想い
トコトコトコ
足音?
そりゃ足音くらい聞こえるでしょうよ
やっとシオンが手を離してくれたから自由だぁ〜♪
そんなことよーーり!!
「足音?」
「あぁ」
いやいや!!
あぁじゃわかりませんよ!?
なーんにも伝わりませんよ!?
ハーフだから日本語苦手かもしれないけど言葉のキャッチボールくらいしようよ!!
私が心の中で思っているとあきれたようにシオンが説明する
「俺は日本語苦手じゃねぇよ
この足音俺達が学校からここまでずっとついてきてるんだよ
止まれば止まるし…あやしいな」
深読みしすぎーーー!!!
これだから坊ちゃんは困るのよ〜(笑)
「何も怪しくない!
話しかければいいじゃない!」
私はシオンが何か言うより早く後ろを振り返ってその人に話しかけた
「ついて来てるわけじゃないよね!
全く勘違いしててごめんね〜?」