ぶきような想い



不機嫌丸出しのシオン


とりあえず最初に…











「ごめんなさいっ!
キスされたときカッとなったの…
私はただそう言う事がしたくて頑張ってたんじゃないってわかって欲しくて…
好きでもないのにキスできるのかなって思って嫌になったの」










深々と頭を下げて謝る



私が謝って仲直りできるならいくらでも謝るよ










「だから…嫌いにならないで?
避けないで…これからも私頑張るから!
だからもう一度チャンスをください!」









ドキドキする…こわい




少し顔をあげてシオンの顔を見ると
意外にもきょとんとした顔だった










「いや、別に嫌いになってねぇから
俺はキスはそう簡単にはしない
だからそう決め付けるなわかったか?」










ねぇ、どう言う意味?


少しは特別ってこと?



少しは意識してくれてるってこと?




わからないやバカだから









「お前が俺を好きじゃなくならない限り
俺はお前を嫌いにはならないから」





「…なんだか難しいね」









今はまだわからない


でもなんだかこれが心地いいの



なんだろ?ドキドキするんだ









「夏歩」





「シオン…」









今度はどちらからともなくキスをした



シオンとの二度目のキス





付き合ってないしシオンの気持ちもわからない


それでもなんだかいいかなって思えた



少しはシオンを信じてみようって




どうにかなるって…だから私はもう何も考えない





ずっと頑張るだけ!!





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