ぶきような想い



「髪、伸びたな」










そりゃあれから4ヶ月近く経ってれば伸びるよね



まして私は伸びるのが早いわけだから

もうセミロング位になっている










「結構邪魔いよ髪の毛長いと」





「そうか?
お前は長い方が似合う」









なによ…そんな優しく言われたら嬉しいじゃん



そんな髪いじくりながら言われたら死ぬほど心臓ドキドキしてるんだからね!










「そ、そうかな?
そう言われると嬉しいかな」





「おお、喜んどけ
可愛気がねぇからせめて髪の毛だけは女の子っぽくしねぇとな!」










あ、喜んでたのに一気に落ち込んだよ!



ごめんなさいね〜可愛気なくて!



どうやったら可愛くなるかわかんないもん!









「まぁずっと可愛気あるより
時々可愛気ある方が俺はいいと思う」










今日はやけに素直だなシオン




私の心臓がもたないよ!










「シャンプーの匂いがする」





「変態!」










なんか嫌だ!

いくらシャンプーの匂いでも
嗅がれるの嫌だ!!










「いい匂いだっつってんの!
ったくだから可愛気ねぇんだよ」





「すみませんねぇ可愛気なくて!!
変態よりましですから!」










まったく!!

せっかく喜んでたのに台無しだよ!




いちいちあんたの言葉に一喜一憂してるこっちの身にもなってくれ!










「変態じゃねぇよ!
ったく本当に可愛気ねぇよな!」





「いいですよ!可愛気なくて!
嗅がれて喜ぶほど変態じゃないので!」





「うっせぇよ!
人が褒めたのになんだよそれ!」





「そんなの褒めたことにならないよ!
ばーか!変態!あほ!」





「おめぇにバカとか言われたくねぇよ!」





「いくら頭が良くてもそこらへんがバカな人よりましです!!」





「マジお前ぶっ飛ばすぞ」









はい、ちょっと言い過ぎました



シオンくん激おこです





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