ぶきような想い



あ、もうそんな時間か…

シオンと居ると時間が短く感じる










「そうだね…
楽しかったよ!」





「おお、俺もそこそこ楽しかった」










楽しかったんだ…♪



あ、やばい、

嬉しすぎてニヤける










「何ニヤけてんだよ気持ちわりぃ」





「に、ニヤけてなんかないわよ!」










暗いから見えないと思ったのに

シオン恐ろしいわ〜



でもやっぱりシオンとの時間が終わるのが悲しくて…

躊躇いながら立ち上がるとシオンはにやっと笑う










「なんだ?物足りねぇのか?
仕方ねぇなぁ」










そう言って不意打ちのキスをしてきた





あーもー

心臓が止まるよ…










「なんだかんだ嫌じゃねぇんだろ?
ほれ、目閉じろ」










はたして好きな人とのキスを嫌なんていう人がいるのだろうか?




いたとしても私は嫌ではない



まぁ付き合ってないからなんとも言い難いけど

そんな細かいこと気にしないの





私は静かに目を閉じるとシオンの手が後頭部に添えられて再びキスする





複雑な気持ちだけど幸せなの










「シオン好き!」





「知ってる
ずっとその気持ち変えるなよ?」





「当たり前だよ!」









…とまぁ私たちの関係に進展はないけど


文化祭はなんだかドキドキさせてくれました




今はなんとなく…この関係が
この曖昧な感じが私は好きだ





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