ぶきような想い



「だれだ!」

「友達つってんだろ!」

「帰れ!」

「嫌だっつったら?」









どのくらい寝てただろう?


玄関で言い合いしているのが聞こえてぼんやり目が覚めた









「この声」









シオン?


まさかね…





私がボーってした頭で考えているとお兄ちゃんが部屋に入ってくる










「玄関に行って友達助けてやれ」





「え?」










や、やっぱりシオン!?




転げるように階段を降りて玄関に向かうと

そこには

父さんと言い合いしているシオン











「シオン!!」









うわぁ…父さんもシオンも激おこだ…




ってかシオン来てくれたんだ…




どこまで私を惚れさせるの…?




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