ぶきような想い
「シオンっシオン!!」
どうも私の涙腺はシオンを見ると緩んでしまうみたいで
なんでかわからないけど泣いちゃった
「親子喧嘩じゃないなら言えよ!
離婚の危機ならちゃんと説明しろ!」
「ごめん…
シオン…私嫌だよ」
私が本音を言ったのが合図だったのか
シオンは父さんを睨みつける
「娘がこんなに嫌だって泣いてるのにお前はそれでも離婚しようとするのか!?」
「お、お前とはなんだ!!」
「うっせぇ!!
こんなに思われててなんでそんなことできるんだよ!」
シオンの迫力がすごい
180以上ある身長で
睨らまれて叫ばれたら怖いよね
父さんもお母さんもびっくりしたようだ
「俺だったら両親が離婚しようがどうしようが口出ししねぇよ!
でもこいつはそれが嫌なんだよ!
わかってやれよ!」
シオン…