ぶきような想い



「お前なんかに娘はやらないからな」










父さん何言ってるのーーー!!!



ないから!シオンが私を好きとかないから!!










「は?あんたに決められたくない
ってか今日も家に来い夏歩!」









はっ!?


ごめん、私全く状況がつかめないんだけど









「え!でもっ」





「心配しなくてもお前なんて襲わねぇよ
いいからさっさ準備しろよ」





「わ、わかった!」











そのまま私は部屋に行く



両親はなんだか呆れたようにリビングに戻る





わぁ〜…今日も泊まっていいんだ!


なんだか嬉しいような複雑っ!





ウキウキしながら準備していると
お兄ちゃんが部屋に入ってくる










「あんな金髪のこと信用しすぎるなよ?
色々されて悲しむのはお前だからな?」










金髪って…

言ってなかったかもしれないけどシオンは地毛の金髪



でもお兄ちゃんにそこまで言われたくない










「シオンはそんなことする人じゃない
本当は優しいんだから」





「付き合ってもないのに襲われたら知らねぇぞ?」





「襲うわけない!
お兄ちゃんみたいに欲情してないから!!」











してやったり顔でお兄ちゃんを見ると
ニコッと笑っていた









「まぁなんかあったら言えよ」





「心配御無用っ!
じゃ、いってきまーす!」









そして今回はちゃんと許可を取ったお泊りに行くことになった





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