君がとなりにいた日には

翌日、私は先生に資料を私に行く途中に、聖也とすれ違った。


私は昨日のことのお礼を言おうと思って


｢聖也...。昨日はありがとう...。｣



聖也は何も言わず、通り過ぎていってしまった。


どうしたんだろう。聞こえなかったのかな。


すると、‘あの’女の人と聖也が仲良さげに話しているのを見てしまった。


聖也とその女の人は私がいるのに気づかず行ってしまった。



なんだろう。心にポッカリと穴が空いたようなこの気持ち。

私はまだ気づいていなかった。


これがもっと悲しく儚くなるなんて知るよしもなかった。