君がとなりにいた日には
「んはぁ、はぁ、柚衣!」
息切れをしていた。
そこにいたのは...
「...聖也...?」
「ちょっと、まって...。なんでここにいるの...?」
「お前の親友のさとみからきいて、お前のこと探し回ったんだ。でもよ、どこにもいねーから。んはぁ、はぁ、はぁー。よかったー」
「な、なんで...。」
「こないだ、なんでお前来なかったんだよ。」
「それは...。」
聖也が好きだから...。なんて言えない。
「まぁ、いたからいいけどよ。」
ちょっとまって...。なんでさとみのこと知ってるの?クラスも違うはずなのに。
「じゃ、話すな.....。」
「俺さ、」
「うん。」
「さとみと付き合うことになったから。」
「はっ?」
まって、意味わかんない。どうしよう。まだ、理解できない。なんで、どうして?さとみなの?
ねぇ、神様。どれだけ不幸にしたら気が済むのよ。
「今日、階段の近くで泣いてて、慰めにいったんだ。そしたら告白されて。」
「さとみを守ってやりたいって思ったんだ。」
「...。」
言葉はでない。ただ呆然とそこにたってるだけ。
「ってことだから、柚衣。お前には一番最初に伝えておきたくて。」
「ぅ、うう・・・。も、もう...。馬鹿...」
私はまた逃げた。
弱いあたしは。