君がとなりにいた日には
手当たり次第、聖也と同じバスケ部の人に居場所を聞きまわった。


「あのっ、せ、聖也知りませんかっ?」


息切れが激しい。でも、気にしない。


「んー、わかんないけど。」


「君、聖也の知り合い?」


「ん、まぁ...。」


「そっか。あ、それじゃ、陽向のとこ行けばわかるかもな。」


「あ、ありがとうございます!!」


陽向か...。


陽向って見た目の割に優しいな。とふと思った。


あ、だめだ!!今はそんなこと考えている暇はない。



「せいやーーっ!」


いない。だれか、、どこなの。
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