君がとなりにいた日には
今日は土曜日で、人通りは多い。聖也とは駅で待ち合わせをして一緒に行く予定だ。


「もー。ほんとなにしてんの聖也...。遅いなっ...」


「あー!わりーわりー。まった?」


「待ったよ!!どんだけ待ったと思ってんの!?」


私は「まった?」「待ってないよ♡」みたいなバカバカしいことをやるほど優しくない。


「んじゃー、いくか?」


「う、うん。」


「あー、ほらっ」


「な、なにっ!?」


手元にどどいたものはなにか暖かいものだった。


...ココア?

「あー、それさっきついでに買ったやつ。待たせたお詫びってことで。」


もー、なんなの...。


なんかむずむずする気持ちが体を走った


な、なにっ...。
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