鬼課長とのお見合いで(新たに9月15日に修正済み)
課長は、一口食べてくれた。どうだろうか?
口に合わなかったらどうしよう。
「あの……味は、どうでしようか?
不味かったらすみません」
「うむ、美味しい。この卵焼きもなかなか」
「そうですか……良かった」
味を噛みしめながら食べていた。
まだ心臓がドキドキするけど自信作だった
卵焼きを褒めてくれた。
「これもなかなか。松井は、ちゃんと
料理が出来るじゃないか」
「あ、ありがとうございます。
また、今度も作って来ますね!」
嬉しくてつい大胆発言を言ってしまう。
ハッと気づく。恥ずかしさで頬が熱くなってしまう。
また作るだなんて……恥ずかしいわ。
「あ、すみません。つい調子を……」
「そうか?それは……楽しみだな」
そう言って課長は、静かに笑ってくれた。
ドクンッ課長の言葉は、いつも心臓が高鳴る。
また作れるチャンスが出来た。
「はい……楽しみにしていて下さい」
私は、照れながらもそう伝えた。
何だかいい雰囲気になっていた。
その後。弁当を食べ終わるとパンフレットを見ていた。
次は、何処に行こうかと話し合う。
ハーブ園も行きたいけど、珍しい花も見たい。
すると課長が何かに気づいた。
「何か花の種まきがあるらしいぞ。
記念に種も貰えるらしい」