Dear .
「せーんせ!」

『 ん⁇ 』

私たちは いつもこうして始まる。

そう ここまではワンパターン。

「 ちさー。今日も疲れたねー。」

「 ほんまー。元気欲しいよなぁ 葵 」

そう言いながら私とちさは毎日先生に何かを求める。


『 はいはい。オツカレ。はよかえれ 』


そういいながら 先生は私たちに
とびきりの愛情をくれる。

それは 、


「「 いったーぁ 笑 」」

私たちの頭を叩く。 緩めに叩く。

グーが飛んでくる時もあるけれど

そこらへんは きちんと男の人。

自分の手で私たちの頭を抑え

自分の手をグーで叩く。

そーいう瞬間、私たちは幸せに包まれる。

ああ 女の子でよかった。

と 心から思わせるのである。
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