桜と散る恋



「…で、斎藤さんはどこにいるんだろう…沖田さんか局長さんにさっき聞いとけばよかったな。」



なんの手がかりもなくとりあえず屯所を散策すること15分、





私は道場についた。




普段から隊士のみなさんはここで稽古をしているんだと思う。



なんだか中には入っちゃいけないような気がして、私は外から眺めていた。



「あ、斎藤さん…」




その中で、私は真剣に稽古をする彼の姿をみつけた。



ずっと見てたら邪魔になるかもしれないけど、私はその場でしばらく彼をみていた。








そのうち、斎藤さんが私に気づき、こちらへよってくる。



「先程はありがとうございました!」


「局長から許可は出たのか?」


「はい、本当ありがとうございました!」


「あぁ。俺は斎藤一という。よろしく頼む。」


「私は篠宮桜です。よろしくお願いします、斎藤さん!」
< 9 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop