桜と散る恋
「…で、斎藤さんはどこにいるんだろう…沖田さんか局長さんにさっき聞いとけばよかったな。」
なんの手がかりもなくとりあえず屯所を散策すること15分、
私は道場についた。
普段から隊士のみなさんはここで稽古をしているんだと思う。
なんだか中には入っちゃいけないような気がして、私は外から眺めていた。
「あ、斎藤さん…」
その中で、私は真剣に稽古をする彼の姿をみつけた。
ずっと見てたら邪魔になるかもしれないけど、私はその場でしばらく彼をみていた。
そのうち、斎藤さんが私に気づき、こちらへよってくる。
「先程はありがとうございました!」
「局長から許可は出たのか?」
「はい、本当ありがとうございました!」
「あぁ。俺は斎藤一という。よろしく頼む。」
「私は篠宮桜です。よろしくお願いします、斎藤さん!」