意地悪なキミの好きな人
完璧な姉と平凡な私
***
「わっ!」
テストが全て返ってきた。
結果は赤点なし!奇跡だ!
部活の時間になり、
お姉ちゃんでも、友達でもなく、
先輩の元に走り出す。
「先輩っ!見てください!赤点なしです!」
平均点には及ばなかったものの、赤点ゼロの答案用紙を先輩に見せる。
「わー……オメデトー……」
棒読みでいう先輩。
知ってるよ、先輩が頭良くて私が悪いことくらい!
先輩にとって私の点数はありえないかもだけど、
私にとってはすごくいい点数なんだから。