意地悪なキミの好きな人




店を出ると先輩とお姉ちゃんに会う。



ほー、デートですか。ラブラブですね。



「あ、美桜じゃんっ!」



「うん、今から何処か行くの?」



そう聞くと先輩はさっき私がいたカフェを指差した。



「あの店行く。兄貴が働いてるんだ。」



さっきあったから知ってます。

心の中でそう思ってるとお姉ちゃんは顔を赤らめた。



「紹介してもらうの。」



「へー……」



お兄さんに紹介するほどもうラブラブなんだね。



『俺の彼女。出来たから紹介しにきた。』


『野原 美咲です。』



お姉ちゃんを先輩がお兄さんに紹介してるところを想像して胸が痛む。



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