意地悪なキミの好きな人
「ま、薄々感じてたけどね。」
なんのことか、ニヤニヤとずっとしてる真美ちゃん。
「な、なにかわかったの?」
「うん、でもおしえなーい。」
ニヤニヤニヤニヤ、そんないいことがあったのだろうか。
「熱ある?」
「ないけど。」
体調は悪くはなさそうだ。
うーん……ならどうしたんだろう。
「ふふんっ、いいこと聞いちゃった。」
鼻歌までしはじめる真美ちゃん。
さすがになんかやばい気がする。
「真美ちゃーー」
「はい、席に着けー。」
私の声は先生の指示によって遮られたのであった。