意地悪なキミの好きな人
真実
【野原 美桜side】
しばらくすると先輩は戻ってきた。
「先輩っ、真美ちゃんは?」
諦めようと話しかけないと思ってたけど、それとこれは別。
真美ちゃんが戻ってこないなんて少し心配。
「真美ちゃんに手だしてませんよね?」
私がそう聞くと先輩はため息をついた。
「おまえは俺をなんだと思ってる。」
「す、すみません…」
トイレにでもいってるのかな?
そう思ってると真美ちゃんが帰ってきた。表情を曇らせて。
そして部長のところに行き、帰るところを伝えていた。