意地悪なキミの好きな人
「つらくなかったんだ。別に。美咲先輩が兄貴のことが好きでも。
で、気づいた。俺にとって美咲先輩は恋愛として好き、じゃなくて憧れだったんだ。」
そう言って先輩は笑った。
「バカだよな。憧れと好きを間違えるなんて。」
「本当ですよ…っ。私、先輩とお姉ちゃんが結婚したら、とかまで想像したんですよ?
本当、私がつらかったです。バカ。」
私がそう言うと先輩はごめん、と謝って私の頭を撫でた。