意地悪なキミの好きな人




「つらくなかったんだ。別に。美咲先輩が兄貴のことが好きでも。

で、気づいた。俺にとって美咲先輩は恋愛として好き、じゃなくて憧れだったんだ。」



そう言って先輩は笑った。




「バカだよな。憧れと好きを間違えるなんて。」




「本当ですよ…っ。私、先輩とお姉ちゃんが結婚したら、とかまで想像したんですよ?

本当、私がつらかったです。バカ。」



私がそう言うと先輩はごめん、と謝って私の頭を撫でた。



< 149 / 335 >

この作品をシェア

pagetop